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ある一人の改革派の苛立ち(1)

かつて小泉政権下で断行された「郵政改革」ですが、数年経った今日に於いてさまざまな問題が噴出しています。
特にここ最近ニュースで随時語られる「かんぽの宿」の売却問題については、その不明瞭かつ一般国民でさえ理解し難い問題が出ている事に注意深く見守っているところです。

特に民主・社民・国民『かんぽの宿追及PT』の取り組み、また政府から問題提起した鳩山総務大臣の動きが活発化した頃から、この問題を黙殺していた感が強いマスメディアも注視する状況の中、かつて改革派に名を連ねた人から苛立ちが聞かれるようになりました。

そんな一人が岸 博幸氏でしょう、現在ダイヤモンドオンライン上で「岸博幸のクリエイティブ国富論」を連載されている方です、その連載中において「かんぽの宿」追求に対し、批判する論調をされています。

1/16の「官邸はもはや機能不全!百年に一度の天災に人災も加わった日本の悲劇」では官邸機能不全の一例として、「かんぽの宿」追求をはじめた鳩山総務大臣の行動を”暴走”と批判した上

その理由は滅茶苦茶です。規制改革会議の議長を務めて郵政民営化の検討に関わったとか、一括で売却するのはおかしいとか、全く理由になっていません。そもそも2度の競争入札を経て落札しているのです。かつ、規制改革会議で郵政民営化が検討されたことなどありません。
年間50億円の赤字を垂れ流している施設を出来る限り早期に売却するのは、事業再生(=日本郵政という元官業組織の民間企業としての自立)のためには不可欠です。更に言えば、一括して売却するからこそプレミアムが乗った高値で売却できるのであり、個別に売却したら、条件不利地の物件は買い叩かれるか売れ残るだけです。

と日本郵政の売却を肯定、さらに

鳩山総務大臣はおそらく政治的な意図からかんぽの宿の売却に反対しているのであり、会見で述べている理由は屁理屈に過ぎないのです。

率直な意見として、鳩山総務大臣の理由が屁理屈とはかなり酷い言い草だなと思います。日本郵政による「かんぽの宿」売却についても、資産価値なども考えればむしろ避けるべきは叩き売りでしょう。
『かんぽの宿追及PT』の一人であり、以前よりこの問題を手がけている社民党の保坂展人さんが「かんぽの宿、叩き売りを見逃した責任は誰にあるのか」にて不明瞭かつ乱暴な叩き売りだった実態に疑問を呈しています。

小泉・竹中構造改革で行われた「国有財産や保険料で取得した国民共有財産」の処分を、収益還元方式と言って土地・建物の実勢価格を無視して赤字の施設なら「評価ゼロ」とか「1000円」とか「1万円」で叩き売ることを正当化してきた。ところが、1万円で売却した物件が、6000万円で転売可能であれば民間企業なら背任罪に相当する。国民に対しての背信行為であり、民間企業としての営業努力を放棄していると言わざるをえない。

私自身は保坂さんの説明の方が道理に適っていると感じます。資産売却を前提とするなら、一円でも高く売却すべきでしょうし、日本郵政はその努力をすべきはずなのです。(続)

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